どうしてこう他人の意見で語るんだこいつら

http://togetter.com/li/21906

 …まとめてる人の悪意(タイトルと内容のズレとかいろいろ)もちょっと感じる。そして俺がいつのまにか巻き込まれている罠。

 とりあえず話を整理すると、「高貴な野蛮人たる魔王」と断言してるのが普通にダメ。「魔王」が「高貴な野蛮人」である根拠なんざ、なんもない。それを通す時点で抽象的な<お約束>の事項を全部押し通さないとなんない。「勇者」は「セカイを救う」し、「農民」は「無知」で、「一神教」は「狂信」で「不寛容」、といったのが全部押し通る。

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>映画だろうが文学だろうが演劇だろうが似たようなことを「俺達」はやってきた

 大雑把すぎ。毎度だが、フィクションは全て免罪されうるとゆー前提が先にたちすぎてて、それをフィクション製作者が言い立てるのは単に業界に権利を融通しろ仕事をよこせと言ってるに等しいのだが、彼らは毎回それを理解しない。

 大まかに言うと、現実にそのフィクションと名づけられた代物に対して、利害当事者たりうる人が異議を申し立てる権利は保護されなきゃいけないし、フィクションの領域がほぼ無限に幅がある以上、全肯定も全否定もできないので、全部、細かくひとつづつ見ておかないといけない。

 なんでこっちがメイド姉について指摘したかといえば、桝田省治による作品の手直しやリライトによって新しく各キャラクターに固有名詞が名づけられ世界設定が厳密に規定された際に、その手法次第で新しく問題が生じうる可能性を考えなきゃいけないから地ならししてるのであって(これに限らず、アニメ化だ実写化だゲーム化だとメディア展開がなされれば、それら全てに対し慎重に判断する必要がある・普段は、TV局の自主規制その他で通らないところは全部削る安全策を採用するわけだが)、それを判断するにあたって、雑な好き嫌いの予断を判断材料として持ち込む危険性のほうが、よほど気になる。今なら「VIP板のジャンクカルチャー」だが、桝田省治が提案してみせるほど本格的に体裁を整えれば話は別で、例えばセクシャルなテーマひとつについても無視するわけにはいかない。だからメイド姉の話をした。そこに至る前に粗雑な政治談義を持ち込んでプゲラと一笑に付され(今そうなってるわけだが)全てが「議論済み」「とっくに解決した話」として後から思考停止がまかり通るほうが余程問題だ。作品の長所を守って展開したいというなら、なおさらそれを気にしないでどうする。

 外出するので続きは後日。