野崎まど『[映]アムリタ』

 忘年会の行きがけに買って電車の往復で読む。既存のラノベと違って活字が大きくてページ数が少ないあたり、年寄りに優しくていいかんじ。

 おにゃのこがありとあらゆる意味ですてき。

 そいや登場人物の名前はそれっぽく見えなくもないが、あっちほどどっちつかずではないので受ける印象は西尾維新のたぐいからはずれてると思う。一方で森見登美彦っぽいという書きつけも見つけたのだけども、それは単に普通の文章ということではないかとも思う。

 最近のつながりで言うなら、ギャルゲー的な文脈だよねと言われて、まぁ確かにそうだな、て納得するのはこっちだと思った。おんなのこのかわいさで。ギャルゲー的であるという意味において、僕の貧しい読書体験から探すなら、「ブギーポップは笑わない」と「撲殺天使ドクロちゃん」を足した感じ、というのがしっくりくる。

 ぐぐったら作者インタビューが引っかかっちゃって、著者の顔写真があんまりにもあんまりだったのにすごくショックを受けて、作者結婚してくださいって言おうとしてる自分に気づいたのだった。作者の性別や年齢にショック受けたのはしばらくぶりだった。やっぱり僕には今木さんしかいないんだとかすごい動揺してしまった。やまうちさんに失礼だった。