まぁ。いつものことなのだが。

 ソフ倫が陵辱禁止にするそうで。近親相姦禁止の自主規制を作ったり撤廃したりするとこだしそーゆーもんよねえ、としか。まぁ、どーでもいい縛りを作って今度はその境界ラインを微妙にほのめかしで踏み越えたか否かつー基準で作品評価にまでどーでもいい「よくやった」評がつくのかと、役所の決めた規格基準で商品開発する発泡酒メーカーのような、うざったく、馬鹿馬鹿しく、鬱陶しい環境の到来にとりあえず溜息を。あと表現の自由を標榜するクリエイターさんたちが抗議のためソフ倫シールの仕事から手を引きますように。

 ちなみに俺が書くのもなんだが「陵辱系」のほうが「純愛」よりか着衣やら道具やらシチュやら、あとまぁ内面の表現(笑)やらで、いろいろグラデをつけやすいらしく、いわゆるCG絵のパッと見の派手さや塗りの味わいは楽しみやすい。

 逆に「純愛エロ」というのは素っ裸で抱き合うだけの代物なので、差別化しにくい。

 たとえば、エロ漫画で定着した「陰茎を挿入した膣内を透視図で描く」とか、表情やら体位やらを順番にコマに割り当てるうちネタが尽きて、んでも今の基本シチュは「純愛」だし頭から尻までストーリーよりエロを打ち出していかないと生き残れないとゆー状況下で昔の劇画のようには描けないしなーて過程で、絵的な面白さや内面性の追及から出てきたんだろうし。

 そーゆー意味で普通に「純愛」のほうが訳のわからんネタが出てきやすい。女性を殴って強姦は有史以前からありそうだが「キックオフ」の「見つめあうだけ」シチュはたぶん空前にして絶後だろうし、よほど頭がおかしい。「立ち絵をブンブン振り回すだけでキャラの個性を表現できる」てなアホな勘違いも、そのへんが出どころだろう。

 つーことで、いい機会だし、人は「純愛」という縛りでどこまで世の中の役に立たず頭のおかしい領域へたどり着けるかという壮大な実験へと突っ走るべきだ。おそらく誰もが「あのとき陵辱を認めておけば……」と後悔すること請け合いである。俺は大歓迎。

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 あと、ロリ漫画の年齢表記は最近はコミックLO系やらで普通に見かける。つか児童ポルノ規制で盛り上がった前後に「10歳」とか「小学生」とか開き直ったように書くようになった気がする。たぶん和姦や少女の能動性や絡めて、そーゆーのある程度まで記入しても大丈夫な見切りラインの発見があったんだろーなーと。