そのいち

>技術屋をダシにしてバカにしつつ、現状業界の否定ってことでいいですか?
http://ruriko.denpa.org/200902b.html#15

 その路線で言えば、すまし顔の人にいい声で鳴いて欲しかったから、のほうが近いかも。あと、どうでもいいけど私が業界批判目的でワザワザそっちに振るとゆー筋立ては貴方の自意識過剰と呼ぶべきではなかろうか。

 とゆー程度の言いわけは真っ先に思いつき、いやしかし流石にソレ書くと顰蹙かなあと2、3日ばかし躊躇したのだが(まぁ思いついちゃったしあるいは自分の本音じゃないわけでもなかろうから書いちゃえ)、さておき実際は「るい智」体験版やった所感を書いてくと話が業界批判的な路線に逸れてくしかないから、というのが一番近い。

 ルールに忠実、フォーマットに忠実、システムに忠実、トレンドに忠実、環境に忠実、そっから「先へ進めてみせる」素振りも忠実、ノベルゲー優等生、あるいは業界内優等生と呼ぶべきなんだろう。で、多分作ってる人たちがその優等生っぷりを自覚せず天然でやってる風に見受けられるのが、これを扱おうとした場合に「業界」や「フォーマット」「システム」を逆照射するように働く。

 時系列を入れ替えて少し未来の情景を何度も挿入してみせる理由は何かつーと、それが目指すべき目標で、その目標を先んじて提示してみせる以外に話を引っ張っていきつつゴールをそこに落ち着かせる理由がないからで。なぜそれが目標でゴールかというと、まず、そのような「日常」を提示させるための強力な理屈を使ってないからだよね。「つよきす」なら学園、「この青空に約束を―」なら寮生活、そういった既存の「理由も無くそこに帰ってくる」道具立てを外した。んじゃなぜ居場所が「学園」じゃないかとゆーと「非日常」に、正確には「学校のような既存の場に居場所を見つけられないようなキャラの話」にしたかったんだろう。

 ではなぜ「イビツな共同体」に全員最初から揃ってる(溜まり場、隠れ家、機能不全なままぎこちなく継続してる擬似家族、なんだっていいだろう)のをスタートラインにせず、そこに全員が落ち着くまでの「プレストーリー」を体験版にしなきゃいけなかったか。男主人公自身が異能キャラだからだね。「前半長いストーリーは男を主人公、後半分岐ストーリーは女を主人公」という流行の分業体制に乗っかって、それで(男女逆転も使うし)行けると踏んだ。