みなみけ おかわり

 9話まで。

 とりあえずオリジナル展開らしきところで台詞がやたら弱くて、原作を受けて作ってるところに負けてる。原作の台詞が取り立てて凄く面白いというわけでもないんだけど、原作の台詞をアニメの展開の中に取り込もうとしてる部分ではそれなりに緊張感が生じてるのが、オリジナル脚本だとアニメ側にあっさり引き寄せられてか、やたら段取りっぽい。それでも夏奈を筆頭に声優さんがやたら頑張ってくれてるのでキャラクターの「らしさ」はよく維持されてるんだけども。

 同じ監督およびシリーズ構成のSHUFFLE!のアバウトな繋ぎ方や、同memoriesの潔くない作りというのも思い合わせ、文芸面が軽視されてる環境なんじゃないかと推測されてしまい。

 個人的に、みなみけ第一期の基本的な考え方が好きになれないのもあって、叩かれてるらしい「おかわり」は割と褒める気満々で見てたのだけども。いや実際、1〜3話は準新作で借りて2回、旧作で借りて3回、んで結局買って今2回見たとこで。このあたりの展開の起伏を潰してダラダラ続いてる(「リアル顔」と「かわいい顔」の間を動画でブリッジしてくれるところも起伏潰しに入る)平凡な日常っぽい感じはとても好きなので、続きも凄く期待しちゃったのだけど。

 ちょっとシリアスなオリジナル話をやるにあたっての説得力を持たせるための準備が総合的に足りてない気がする。原作とアニメは基本別物とはいえ、これは叩かれても仕方ないかな、と思ってしまう。