みなみけ

 まず最初に、OPで画面下にチビキャラが出てきた瞬間に拒絶反応が出て録画を即消ししたことを告白しておく。その後、世評がいいというのでレンタルで見た。

 5話ぐらいまでえらいギスギスしてて、何がどう平凡な日常なんだか判らなかった。和むという評価を聴いてたので余計に自分の内部に生じるササクレが気になったというのもある。マコちゃんと保坂が出張ってきてようやく落ち着いたあたり、平凡な日常を描くに向いてないスタッフだったのだなと納得してみたり。

 なんかスタチャ好みの半端な実写モドキ感があって、それをそーゆーフォーマットとして受け入れられるか否かで僕と世間との差が生じてるんじゃないかという強迫観念をそのまま具現化したようで。「萌えキャラ」な顔の造形をさ、なんかそれ自体は悪しき流行みたいな扱いでしか考えないで、無理やり彼らの考えるリアルとか写実に力づくで引き寄せようとする態度。その根拠のない綱引きに些細なリアリズムの快楽を得て、その先に何があるわけでもないのに、ていう。まぁ、素直に刹那の流行のリサイクルに乗ってればいいと言えばいいんだろうか。

 あるいは、もしかしたら今のアニメを見てる主要層は「萌えキャラ」的な造形を全部ロボットみたいな人工物として受け入れてるのかもしれない。それを生っぽく見せることで生物都市みたいな生物と金属の融合体として愛してるとか。それなら納得いく。