リアリズムの話つづき

 んで、エロゲーだと、陵辱も嫉妬三角関係も、正直あんましリアリズムって感じがしない。いいかげん、飽和状態も続いてることだし。

 エロゲーの三角関係って、大半が純愛の裏返しでしかないじゃない。行為か、せいぜい感情や、妊娠あたりで描写がストップするのが多数派っぽくて。君望はそんなんだったし。刺されて死ぬとか、一番ラクだ。

 描写がさ、訴訟の細かい費用や手続きの描写とか、遺産相続とか、養育問題とか、家庭崩壊して近所から村八分にされるとか、子供が苛められてグレるとか、自分はドラッグに走るとか、親を巻き込んでしまって親が自己破産とか、そーゆー派生の展開まできっちり描写するんだったら、まあ、世間で言うリアリズム路線かな、とは思う。

 逆に、個人レベルで止まるんだとエロの中に包摂されちゃうんで、エロゲーてくくりだと男女関係のロマンに分類されて消費されて終わりじゃないかしら。

 いや正直、君望の愛美がキツイって主張はごく当り前にヌルく見えて仕方なくて。ハッピーエンドじゃんなぁ、フツーに。むしろ一番幸せでロマンティックな展開で、僕は愛美は好きだ。ファンがそれを主張しないから話がおかしいんで。