タイドランド関連

映画感想あさってて、はてなダイアリーだけでも結構いろいろ出てきたので貼り貼り。飛ぶとネタバレが多くなってしまうので、目に付いたものをコピペ。日付順。

本当はとても痛ましい話なんですが、監督(と原作者)が全身全霊をかけてヒロインを不幸にしない(というか「傷つけない」)ように頑張っているので、見ていてハラハラはしてもそれほど辛くはないです。ローズが父親の麻薬注射の準備をてきばきとやっているシーンや、「彼女は私を嫌ってないわ!」と嬉しそうに叫びながら草原を駈けていくシーンを見ると胸が痛みますが。
「不幸にしない/傷つけない」というのは、自分の置かれた悲惨さに気づかせないとか中途半端な救いを与えないということだったりしますが。なにしろ彼女を「タイドランド」から連れ出すために普通の人に「世界の終わり」を見せることまでやっちゃうわけで。
http://alisato.parfait.ne.jp/diary/200607b.html#12_t2

私は笑いながら見てしまった口ですが,100人が100人この映画のテイストが好きだという社会には住みたくありませんので.
http://d.hatena.ne.jp/madogiwa2/20060708

確かに「狂ってる」映画ではある。が、しかし、変態性は意外と薄いのではないだろうか。というのも、この映画の「狂ってる」登場人物は、(ネタバレ略)それぞれ「狂ってる」理由を持っている。その点で、黒沢清監督作品やクローネンバーグ監督作品の市井の人間が突然出現させる変態性とは一線を画しているし、また、同じヤク中の人間でも、『ヴァンダの部屋』と比較した場合、やはりこの映画では「狂っている」ことを極めて単純に捉えているように映る。画面に関しても、斜めに構えたフレームもしくはローアングルのショットが大半を占めており、簡単な手法でいかにも異様な雰囲気を出そうとしているのが明白。こういった箇所に、ギリアム監督の「鬼になりきれない」面が見えてしまっている気がする。裏を返していい捉え方をすれば、「人間(アメリカ)を信じている」ということでもあろうが。
http://d.hatena.ne.jp/takedayui/20060722

本当にいい映画だった。世界中のロリコン映画ファンに観てもらいたいくらいだ。
http://d.hatena.ne.jp/tokumeiman/20060727#p2

いや・・・これエロいよ。マズいだろ確かに。いや面白いかつまらないかはともかく、エロいのは間違いない。いやほんと、マズいよこれ。
http://d.hatena.ne.jp/Projectitoh/20060727#p5

同居人が「赤毛のアンってこういう子どもだったんだろうなあ」って言ってたけど、確かに、現代版『赤毛のアン』とも言えるかも。
http://d.hatena.ne.jp/dadako/20060801#1154444905
アンがカスバート家に引き取られたのがちょうど10歳くらい、ジェライザ=ローズと同じ年。この先どうなるかっていうのは、だから、実際には全然わからないのよね。
そういう意味で太田の文章は本当に偉いの。あれ以上過不足なくこの映画の感想を書いた文章ってちょっとないんじゃないかと思う。
http://d.hatena.ne.jp/dadako/20060802#1154492004

セカイ系」の定義がいまいちよくわからないのだけど、たぶんこれはそうなんだろうな、と思った。
ディケンズ(名前うろ覚え:デルの弟)が、たくさんの重機が土を慣らしてるとこ連れてきて「ここが世界の果て(終わり、だったかもしれない)だ」みたいなこと言ってた(言ってなかったかもしれない)のが印象的で、印象的とか言ってるくせに全然覚えてないのはどうかとも思うんですけど、これよくわかる。子供のころの思い浮かべてたこの世の果てってのはあんな感じだ。
子供の世界はセカイ系の世界だってことになる。なりませんか。それとも既にそういうことになってますか。なんかだんだん俺はセカイ系の意味を汲み違えてるんじゃないかってきがしてきた。
http://d.hatena.ne.jp/fridigity-plug/20060803

現実と直面しなくてはいけない嫌な事が起きるとやはりジェライザ・ローズも辛そうな痛々しい子供の顔を見せる。きっと心のどこかで分かっているのだ、全てを。でもそれを乗り越えるために、また新たなお話を編み出していく。
http://d.hatena.ne.jp/kimumaki/20060810#p2