http://d.hatena.ne.jp/paraselene/20060804
やや。ども。
>帰るべき故郷(現実感のある現実ってやつ)を喪失してるのがデフォルト
てのは、オチの落としどころが無い、ぐらいの意味合いですね。オチを探すことすら最初から諦めてる、という意味で

源氏もゲドも指輪も、主人公の先代・先々代に遡り主人公の正統性を描く。

という話の展開は非常によくわかります。
個人的には時代劇ならぬ学校登下校劇で切れ味鋭い「ちこくちこく」「帰りゲーセン寄ってこうぜ/悪いちょっと用事ができて」をやってくれてさえすれば一向に構わないので「学園キノ」で満足してしまえるのですが、そういう枯れた感想はさておいて、「若いヒトだって、これ読んでてもカタルシスなんて得られないだろーなー」と思います。斜に構えたナントカ病な受け取り方にしか落としどころがない、わけではないと思うのですが。(フェティッシュな引き受け方はいくらでも可能だし、前にも書いた「イラストの解説」としてイラストをねぶるのに使うのとか)