つよきすアニメ

4話まで見る。予想の範囲内。キャラクターの配置は原作に準拠。
エロゲーを原作として採用し、キャラクターやエピソードをある程度引き継いだ場合、どうしても目立ってしまうものがある。
つまり、他のエロゲーに由来しない作品と比較して登場人物の女性の比率が高く、イベントも女性がらみが多くなる。
つよきす」は原作がエロゲーとしてはエロに絡まない男性キャラクターの比率がかなり高く、どうにか「機動戦艦ナデシコ」並みの男女比に落ち着いてはいるが、それでも少女漫画のラブコメのように男女全員一対一カップル作ってエンディング、とは行かない程度には女性の比率が高く、イベント内容も各ヒロインを中心に据えたものが圧倒的に多くなる。
エロゲーから、キャラクターやイベントといった要素だけを抜き出して再構成しようとすれば、女性の多さはどうやったって目立つ。
ところが、「つよきす」は半端に脱エロゲー的なイベントが多い。これがエロゲーフォーマット下では妙に男臭く感じられる。
これを別メディアで単純に展開を追いかけて再構成していけば、エロゲーらしからぬ一般的な展開となるように見えるかもしれない。しかし実際には、エロゲーフォーマットによってデフォルトで女性比率が高い状態が不自然に目立つことになる。
ならばどうするか。不自然さを演出に組み込めば良いのである。『Fate/stay night』をアニメ化すればバトル物としては他より女性比率がやたら高いことに理由付けが必要となるだろう。*1最強の剣士として召喚されるのが女性である理由として恋愛要素の扱いを多めにしておきたいという判断も働くだろう。
では「つよきす」はどうか?
言うまでもない、あのアイキャッチがアニメ化にあたっての不自然さをフォローしてくれているのである。

*1:全員女性であれば余計な理屈など必要としないことに注意。半端に男を混ぜてエロゲらしからぬシナリオにしてしまったから生じた問題なのだ。