スキー。

初日は苗場で2日目は田代・かぐら(苗場のとなり)で宿泊先は貝掛温泉。夜中に文庫本持って温泉に1時間以上浸かりっぱなし。温泉の温度が37度ぐらいで湯気も立たず本は湿気ないし身体も楽。

基本的にスキーは苦手。スポーツ全般苦手だけど、スキーはなまじっか靴と板で身体を束縛されて滑らざるをえない状態に追い込まれてつい滑ってしまうので身体能力の問題点があからさまになる。大体、朝の初回は必ず転ぶ。初心者の幼稚園児が転ばないようなところで転ぶ。で、しばらくして滑り方を思い出し、午後になると中級コースぐらいまでなら転ばずに滑れるようになるんだけど、翌日になるとまた滑り方を忘れてて初心者コースのなだらかな斜面で転ぶ。
なんでかっつーと、身体を動かすのが根本的に遅いから。文章を読むのも遅いけど身体を動かすのはもっと遅い。スキー板をサッサと動かすべきところでモタモタ中途半端に動かすので曲がるべきところで曲がれなくなる。その後、ある程度まで急な斜面に直面すると危機意識がようやっと浮上してギアが運動用になり、それまでの倍ぐらいの勢いで足を左右にザクザク振るようになる。普段から身体を動かしてれば意識の切り替えも早くできるようになるんだろうな、とは思いつつ、前日の記憶もあっさり抜け落ちてるようじゃ見通し遠すぎて話しにならないなーと気力がもたない言い訳をしてみたりする。
まぁ高校時代に友達にボーゲンのやりかただけ教えてもらってからあとは見よう見まねの我流なので、自分の身体の動かし方がこれでいいのかが全くわからないという自信のなさも身体の運用の遅さに繋がってる気はする。いまさらスキー教室に金を払いたくもないし、どこかにスポーツやってなさそうなふりをしつつ実はスキーは小中学校でみっちり仕込まれてたりしてその後も密かに練習してて無茶苦茶上手くって「ソリッドファイター」と「ぼくらがここにいるふしぎ」を授業料にスキーを手取り足取り教えてくれる東北地方在住のカッコイイ眼鏡のお兄さんがいたらいいなあ。そしたら福島県あたりのスキー場を探してスキーツアーを企画するのになあ、なんて妄想にふけってみたり。