ヴァチカンのエクソシスト

原題で見ると「教皇猊下エクソシスト」みたいなタイトル。

実在のエクソシストがモデルだがエンタメに振り切っていて事前情報仕入れずに見たのでビックリ。

ただ、驚きが先に来てしまうとその先があんまりない。ラノベ原作アニメ並みのジャンルもののエンタメだと意識して見に行った方が心構えが出来てて楽しめると思う。

パンフレットの解説的にも「女王陛下の007」だよ、という説明で、「わかってるよね?」感がすごい。

あと、いかにもシリーズで続きそうなんだけど、シリーズでやってくには、もうちょっとお約束的な楽しみが欲しいよねと思う。007ぽくやるなら、エクソシスト用アイテムをさも秘密兵器のごとく説明するシークエンスとかあっていいと思うし、対峙する悪魔がクリーチャー的に個性があったり怪奇現象にバリエーションの工夫があったり、というような。

あとベスパに手荷物全部積んでイタリアからスペインまで個人出張するとこがすごい良いんだけど、今作エンディングの流れ的にバディものにしてしまうと、そこんとこの良さがなくなっちゃわないか心配。バディもので続けるのと毎回一人で出かけていって現地で協力者と組むの、どっちがいいだろう?

個人的には、毎回面子が変わって、プロテスタント牧師と組んだりコプト教徒と組んだり、はては仏教僧侶や共産党党員と組んだりするのが見たいです(ムスリムとタッグを組めまでは言わない)。