現代で忌避されそうな要素は全て外してるから、ヒットしたときに抵抗は少ないだろうなと思った。
あとは担当編集者インタビューで書かれてることで言い尽くされてて、つまるとこ客を引っ張れるけど一方で客を選ぶような仕掛けやギミックがなくても、ただ台詞だけでキャラ立てできるぐらい台詞を立てられるのが凄いという話だよなと思う。
自分の感想で引用すると
(。。。人魚シリーズっぽさが女性作家らしいと言えば言えるのかなとは思ったけども。。。20巻まで読んですげーなーと思ったのは敵も味方もひたすら私闘で。。。公とか国家とか世界とかの大枠の枠組みが全然なくてすげえなと。。。)
— oyomot (@oyomot) 2020年6月2日
(。。。なんか正義のためとか大義のためみたいに一見すると見えるけど全くそんなことなくてですね。。。んで主人公側がそういうふうに公の側にいないと敵役がしばしば公の側に回るんだけどそれもなくてね。。。一周回って少女漫画の私的空間が復活してきたんやなあと。。。)
— oyomot (@oyomot) 2020年6月2日
(。。。主人公が正義を語るのがダサくなった後は悪役が大義を語ってきたし。。。どっちからも語るのがダサいなとなると世界観に公の概念を委ねてきたじゃないですか。。。SFやミステリはもちろんシステムを語ることで普遍性にタッチするしファンタジーもその延長で。。。)
— oyomot (@oyomot) 2020年6月2日
(。。。なろう小説なんて分かりやすくゲームシステム公共性に全部を委ねてますよね。。。型月はナスキノがミステリ出自だからガチガチに「既に固まった事実」(物語の発生していた殺人事件はもう終わってて変更できないってだけの話ですが)に準じてるし。。。設定という「公」がみんな大好き。。。)
— oyomot (@oyomot) 2020年6月2日
(。。。私闘の泥臭さや血みどろ感があふれてるのが煽り台詞バトルなのも現代ですよね。。。SNS時代ならでは感があるっていうか。。。敵も味方もとにかく相手かまわず煽りにいって。。。主人公が一番煽り能力が高いっていう。。。)
— oyomot (@oyomot) 2020年6月2日
(。。。実力がダンチで全く勝てない相手に対しポイントがズレててもかまわず煽りにいくっていう。。。ここが一番の共感ポイントで。。。そういやあんまし最近だと見かけない気がしますよね。。。負け犬の遠吠えでかまわず叫んじゃう主人公って。。。)
— oyomot (@oyomot) 2020年6月2日
(。。。なろうとか。。。みんな頭がいいし。。。礼儀作法がちゃんとしてんだよね。。。システムに忠実っていう。。。システムに反抗する場合も「わかってるけどあえて」みたいな作法は忘れなくて。。。そういうとこ踏み抜いてただ頭悪く吠えちゃうのがいいですよね。。。)
— oyomot (@oyomot) 2020年6月2日
ジョジョっぽいっていう人はジョジョがルールに沿った頭のいい戦いしてる(そう見せかけてる)のに対し鬼滅はルールなんかほとんど存在しないのを忘れてると思うし、ジャンプ的なマッチョイズム(キン肉マンはプロレス、肉体だけで全宇宙の命運が決まる)として読もうにも作中の誰も世界の仕組みに全然タッチしてないし、道徳的に読むには肉体は損壊しまくりだし。
正義がない、大義がない、世界を律するシステムもない、ただ個だけがある。現代の世相をちゃんと反映してる。普通はそんなんで書くの持たないけどキャラが台詞が立ってるから成立しちゃう。才能が引き寄せたヒットで間違ってないと思う。