「Re:shadow」

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1311/13/news147.html
見てきました。なんかHPが見れなくなってますね。期間終了したからか?
ぐぐると写真けっこう出てます。
三溪園は普通に紅葉が始まりかかってて、雲ひとつない秋晴れの下の透き通ったイチョウの黄が美しく、内苑臨春閣から天授院にかけての傾斜の色づきも悪くなく、それだけでも足を運んだかいがありましたが、展覧会もなかなか面白かったです。
一応は花業界関連なんで活け花とかフラワーデザインの目線で最初に見てしまうんですけども、そうするとまあ「ふつう」か、まあ、こんなもんかな、ってぐらいに感じます。ですが、やっぱり萌えとかエロとかを押し出すのは、こっちの業界、そんなに聞かなくて、もっとこういうのがあっていいと思うんですよね。その意味でやる意味はあったと思うし、面白かった。
どういうことかというと、やっぱり、お行儀いいんですよね、花の関連って。まあ、ときどきは、お得意先さんが出したフラワーデザインの写真集を買わされたら中身は10割が女性のヌードで、花は女体盛りより少ない程度におっぱいの上に載せてるだけ、みたいなこともあるんですけど、そういうのはどうしても少ない。活け花にしてもフラワーデザインにしてもカルチャースクールなんかで生活に余裕のある女性に教えて報酬貰うような部分が多いですから、あんましアートとかエロとか言いづらいんだろうな、と。ただ、それだと先がないっつーか、頭打ちなのも見えてまして。
今回の展示作品、かなり判りやすくエログロ路線で、みさくらなんこつ絵っていうのも、無機質な可愛さとしての「萌え」じゃなく、記号的なエロを感じさせるものですから、ただ眺める分には両者が融合して相乗効果を出してたとはちょっと言えないしチグハグなとこもあったと思うんですが、そういう荒削りなとこも含めて下世話で露骨なエログロが提示されてたと感じます。んでね、コミケ文化圏的なもの、オタク的なものの面白さって、そういう露骨で記号的な性的要素が日の当たる場所に出てきたってのがとても大きいから、そこをグッと押し出してきたのは、凄く意味がある。オタっぽいものが今評価されて面白いってのはエロをエロのまま提示して隠さないとこでさ。今回の展示も、現代アート文脈なんかに持ち込んでも評価されないんだろうけど、いいんだよ細かいことは判りやすくエロエロなアイコンが衆目に晒されまくることが大事なんだから。
現代アートとして今回の花だけ提示されたら全く面白くなかったと思うし、カオスラウンジと何が違うんだ、みたいな話もあるんでしょうけどね。花業界的にはもっと露骨に頭悪いことをやってくれていい。
要約すると余計な文脈とか考えないで萌えエロを人目につくとこに出しまくれ、花業界もついでに乗っかって頭悪いものをどんどん作れって話です。