まだやってんのかい。

 あー、そんなら、せめてでいいから、これも考慮に入れといて。

http://homepage2.nifty.com/xgamestation/frombbs/konjaku/001.htm

 の、ネタバレで隠してある、「当時、議論になった部分」のとこ。あるいはその下の「別の部分」の、カノンのそれは現実なのか、誰かの夢なのか、とかも。

 こういった話は、なんつーか、その後、話題になったためしがない。

 しかし、実際にプレイしていた時に自分が気になったのは、明らかにこちらで言及しているほうだった。

 ぶっちゃけ、奇跡がどうこう、誰かを救うということは他の人の手を放すことなのか、なんてのは、作品文中で語り終わっていて、シナリオを読めば済む。

 が、上記の話は、追求していくとわりと難儀だ。奇跡の質はどこまでの代物なのか、現実的なレベルでの難病その他からの生還の結果を「奇跡だ」と表現してみせてるのか、それとも本当に超常的な運命の改変、世界そのものの改変が起きてしまっているのか、という大きな振れ幅を、あえて、曖昧な形でぼかすことで、さらっと繋げてしまっている。幻想と現実との侵食と融合、あるいは互いの拒絶、それぞれのヒロインルートのどれが「現実」なのか? という話と繋げていけば、それこそ、解答するのがかなり困難な、複雑な様相を呈してくる。

 昔、マシュウとゆーバカが釣り文章で煽って自分の頭の中の単純バカ晒しな話だけを「カノンの問題」に仕立て上げてしまった結果、そーゆー「その他の議論」の、豊穣さというか、様々な声が、見事なまでに消し去られ圧殺され無視されるようになってしまった。残ったのは、単に東大のちょっと名の知れたサークルと関わっててネットで発言が活発だったとゆーだけでメインストリームぶってるようなヤツの脳内の「問題」だけだ。

「釣り」による問題提起というのは、そうやって自分の土俵に呼び込んで他人を自己充足の道具に使う手段としての「問題」以外の、様々な真摯な問いかけをノイズとして消去してしまう。その、典型的な例だ。当時も、あのバカがボケたフリで自分の話にしか興味がないと称して話を単純化してることに抗議したが、もちろん、理解されるはずもなかった。マシュウが掛け値なしのバカだったので、仕方ないのだが。

 どうせ10年前の話を蒸し返すのなら、せめて、上のリンク先の話題をこそ議題にして、シナリオの再読を試みてみて欲しいと思う。