現場主義はバランスよく。

http://d.hatena.ne.jp/nakamurabashi/20091227/1261924397

 ポイントが違う。

 やり方によって儲かるか否かは、二次的な話で。(どんな制度であれ、仕組みを知って裏をかくことは可能だし、大半のコンビニ店主はルールの裏をかいたり適当に逸脱したりは日常茶飯でやってる)

 一応、世の中には、商法とか労働法あるんだけど、それに対してグレーゾーンとゆーか、開いちゃうと実際はブラック、という話なのが問題になるので。

 いちおう、健全な市場というものがイメージされ、それを維持するための法律と法理念があって。確かに俺ら日本人庶民は基本的に法律を知ろうとは思わないし、だから順法意識も存在し得ないし、なので守らず、先輩や上司のやってるのを真似して現場感覚で雑にルール把握するのが大多数だが。さておき。現状、フランチャイズ様式とゆーのは、「売るための知識に値段をつける」とゆー、新しい売り物を発明したがゆえに、そしてそれについて著作権や特許のようには法整備されてないがゆえに、それらの裏をくぐってしまえる形になってる。ちなみに、フランチャイズという形式に何の明確な規制も定義もないため、フランチャイズ詐欺もよくある。有名なのは学習塾ビジネスだが、「ノウハウを教える」という建前は便利なのだ。所詮はどんな知識でも経済学者だって未来予測できません、という極論でまかりとおる。

 んで。株式公開してる上場企業である本部と、それと区別した別事業である各店舗の関係だと、
「過当競争と、オーナー候補者への初期教育の不充分さ」
 は、現状のルールでやってると、株主利益なりを追求するなら、そっちに流れるしかない、という構造の話になるのだが。(もっと言えば、独立した小規模店主より、小規模店主を束ねる企業組織でネットワーク組ませたほうが、国が管理しやすく税金もとりやすい、という話でもある)

「これからの時代、既存店守れないチェーンはやばい」というのは、本部の経営を維持するだけの話なら、理想論だ。セブンの会長は老いぼれて周囲は人材もろくに残ってないようだから今はボロを出しまくっているが、どんな経済状況であれ、現状程度なら、やりようはいくらでもある。情報は統制しうるし、批判が大きくなりすぎない程度に個別に潰せばいい。(実際、30年以上ずっとそれでやってきた)

 ちと見えないふりをしすぎな物言いに過ぎる。