サイバーなパンクなはなしは知らん

 RPGでやったファンタジー世界や、アーケードゲームのステージこそが帰るべき故郷、てのはこの世代のそれなり一定層以上の共通認識で、なので「ゲーム空間を<バーチャル>いわれてもなー、だってそっちのほうが現実だしなー、あたりが世代間分水嶺なのかもしれない。といった。

 あとがきからしてバーチャの空こそが空、といったところのソリッドファイターはゲーム屋であるところの内海課長とバドのコンビだし(ぬふ、て笑い方は内海課長っぽいわけで)、つまるとこ、レイバーどうしの戦いなんてただのゲームやん、野明お姉ちゃんなんで怒んの、というバドの視点で語られる話なわけですが。あるいは、プロローグで否定的・嘲笑気味に語られてた一発勝負大技狙いな領域が全体を覆いつくしていったあたりで。衝軍破滅陥全軍特攻デッキにロマンはあるか。あるとも。

 だからあれ。物理法則を無視した縫製の衣服つって笑われても、いやだってドット絵もしくはポリゴンモデルだもん、それが俺らの故郷の伝統衣装だし。いや意味合い的にそーゆー話じゃないのは判りますけど。むしろそこからどうやってゲーム知らない他人にドット絵・ポリゴン衣装の作りを理解してもらえるかといいたいわけですよね。せやけどただのゲームやねん、金や命がかかってるわけでもなんでもない、そーゆーまるでマスに接続するところから切り離されるの前提でしかない場所であるところに因りごのんでた、てゆー。