開店して、しばらくしてから

 フランチャイズ契約のチャージは何年か経過すると下がる。小学生にレジ打ちさせてどうにかしのいでた当店も30年ぐらいになるので、チャージは7〜8%ぐらい下がる(利益あげた額によってチャージはかわる)のだが。

 チャージ率の下がった店の近所に新店オープンし、売上を二分したとして新しい店はチャージ率が高く設定されてるので。

・古い店の売上総利益40万円x35%=14万円
・古い店20万円x35%+新しい店20万円x45%=16万円

 古い店が廃業し新しい店を代りに出すスクラップ&ビルドを推進したほうが本部収入がいい。経験の蓄積や地域との社会的つながりをまるで無視した話だが、フランチャイズの基本は「本部のマニュアルとデータに経験とノウハウの全てが集約されている」という前提で成り立ってるので、各店舗の経験値を低めに換算しがち。

 一時期、地域密着とか各店舗ごとの創意工夫が持ち上げられたが、本部が反応するオリジナル努力に関する評価点は、基本ズレる。先日も店独自の販促のディスプレイコンペがあったが手作りPOPの手作り感をヨイショする前に本部が効果的かつ豪華なPOPもってこい、もしくはPOP作成システムのマシなもんを各店舗に導入しろ(ローソンの液晶TV公告導入のように)であって内輪受け度が強く本末転倒気味だった。ンなもんに入れあげた(そーゆーの本部FCが吹き込んでくからふざけんなと言うのだが)前店長に「店舗競争ゴッコはバイトにやらせて自分でやるな」「自分は店舗間競争より目の前の細かい改善と利益出す方法を考えれ」とツッコミいれたら逃げて今の体たらくだが。今はコンビニ同士より酒安売店やドラッグストア、宅配サービス各種、そして何より通販との競合のほうに目線を移さなきゃいけない時代なのに本部はコンビニていう小さな枠内の一位二位の資料ばかり持ってくる。そんな情報に高額チャージの価値はない。

 ついでにいえばフランチャイズ各店舗は独立経営なので売上情報は極秘内部資料であって「○○店がおでん70円セール2000個達成で1位」のように名前と売上をセットで他店にバラすのは論外の背信行為だ。第一、分析情報としては名前を伏せた上でトップいくら、平均いくら、売上構成に対するセール商品比率や通常販売時に対する効果度合い、を出すほうがまだ意味がある。個店名を示すと数字が見えなくなり「あの店は特別」つった態度の情報分析放棄を導き出す。