大騒ぎだ

 思いのほか盛り上がっちゃったけども、コンビニの販売モデルの現状や行く末に対し、現行のチャージ契約が妥当か否か、とかそーゆーレベルでの話はそれ以上報道されることはおそらくなくて。セブン本部は迷走してるけど、同じ問題を抱えてるローソン社長らがフツーに大企業らしく振舞ってるので。

 逆に、他のコンビニチェーンのオーナーの経営が多少上向くには、なるたけセブン本部がバカをさらしまくって自滅への道をひた走るほうがいい、と言える。

 まぁ例えば、今回の価格統制を巡る本部の説明は二転三転し支離滅裂で。最初は一物二価がダメとかお客様へのサービスがとかオーナーの利益にならないとか説明してたのに、なんで気がついたら「原価割れ販売して本部チャージが減ったりしないような契約を条件に」とか金がらみの本音を公共に晒してんだ、とゆー。そこんとこだけ見ても既にヒドイのだが、なんか次から次に打つ手が酷すぎてツッコミ入れるのが間に合わない。こうしてセブン本部が手の内を晒しまくってれば、他のコンビニチェーン加盟者でもセブンの晒した問題点への対応が自分とこでどうなってんのか検討する機会が増えるだろう。マクドナルドの経営が上向いたのは直営店減らしてフランチャイズ主体に切り替えたから(マクドナルド店長には残業代を払わないといけないが、フランチャイズオーナーは残業代がでない)とか、99ショップは店長24時間連続勤務で訴えられたがローソン99はオーナー経営だから訴えられることはない、とか。コンビニオーナーと話すと、オーナー24時間勤務なんてバイトがドタキャンすればどこでもやってる当り前のことじゃないか、と誰もが言います。ま、漫画家でもシナリオライターでも締め切り前の徹夜はするだろうし、それに見合う収入があるわけでもないだろうけどね。結局、みんな夢と他人には理解不能なプライドで食ってて、セブン本部が夢をみさせる労力を怠ったというのが事の真相とでもいうか。ダイエーの牛肉安売りにしても、コンビニの「24時間いつでも食べ物が溢れてる」イメージにしても、「アメリカという夢」に乗っかってる部分でダイレクトな物欲を肯定し理念と現実を一致させてるとこがあって、そういう夢の賞味期限が切れたということだと思う。