仕入れたときじゃなくて売ったとき、だ。売ったという事実に自動的にチャージがかかるので、売った瞬間に売価をチャージ分だけ押し下げる効果と考えればいい。だから1円廃棄という売価を圧縮しようがない売り方でチャージによる損失をかわせる。(ローソンだと出来ないが)
えーすまん。原価60円を100円で売る場合、チャージ5割として
入荷 仕入額 販売 売上 チャージ オーナー取り分
・ 8個 480円 8個 800円 160円 160円
・ 9個 540円 9個 900円 180円 180円
・10個 600円 10個 1000円 200円 200円
とゆーのが皮算用だが現実に売り損じがあると、
・ 9個 540円 8個 800円 160円 100円
・10個 600円 9個 900円 180円 120円
・10個 600円 8個 800円 160円 40円
となる。売上とチャージ金額が揃ってるのに注意。
これだけ見ると適切なレベルで維持して確実に売れる分だけ仕入れ、前年対比アップのために無理にプラス1個したりしない、てのがコンビニ経営者の心得になる。ただ現実問題として今の小売業で現状維持に固執してると基本的に売上は下がるんで、そのへんのバランス取りの仕組みとしてフランチャイズ本部が企画展開や広告宣伝を請け負う(だから固定費的にチャージを要求する)、てのがバランス取れた関係の捉え方になるんだろう。やっぱ、基本的に公共的・社会主義的な発想展開なんだよな。
なのに売上アップと言い出すから話がおかしくなる。今のコンビニ経営が苦しいのは過当競争の売上低迷もさることながら最低賃金が昔より底上げされたり団塊ジュニアが年くって高校生も安い労働力として見込めなくなったりパートの社会保障度合いが強まったり店舗スペースが昔より広がり光熱費が押し上げられたりして固定費がどーしよーもなく嵩んだりてのも大きいはずだが、そのへんに押されて「もっと売上を確保しないとやっていけない」と考えてしまうんだろう。多店舗経営だって売上増より主に人件費削減効果(バイトローテを効率よく組める)狙いだったはずなのに。ローソンは光熱費全額オーナー持ちだというが、それで最近のドリンク冷蔵スペースがオープン型だったり島ゴンドラに冷蔵設備のデザートコーナー並べたりフライヤーで調理するタイプの人気商品の売上比率が高いてのは、電気代が一体いくらかかるんだ。