マニュアルということ

 そもそも、フランチャイズのマニュアル商法という形自体、複雑な作業をこなすようには出来ていない、というのが根本としてある。もっというと、フランチャイズ本部会長は役員をバカにし、役員は社員をバカにし、社員はフランチャイズオーナーをバカにし、オーナーは店員をバカにし、バイトは客をバカにする、てのが理想のフランチャイズ的マニュアル商法の考え方で。金を落とす相手を取引相手として信頼しない(つか、相手(客、店員、オーナー、社員、役員)を流れ作業のベルトコンベア上の部品として扱う)のが大前提だから。

 なので。店員のレベルを高め、店のレベルを高めるという考え方自体、フランチャイズという手法とはカチあう。そういうふうにはコンビニのシステムは出来ていない。だから「オーナーが不正しないための廃棄ロス負担オーナー全配分」があり、会計は全て本部で請け負って仕入明細を一切公開しない、となる。ろくすっぽ挨拶も掃除もできない最低時給な連中を使って商売するのが本来のコンビニの姿。立地が9割とか言うが、ンなもの小売業なら全部がそうだっつの。その上で他の小売業は取扱商品や価格やサービスの独自性で立地の悪条件を克服してく。逆に言えば。立地にあぐらをかいて余計な労力はかけないでナンボなのがコンビニ。

 今の日本のコンビニは、いかにも高度成長期的な糞真面目さでもって複雑な作業を店員にやらせるように進化しちゃったもんだから「相手をバカにするのが前提」なシステムについて裁判沙汰になる。

 そのうち追記。

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 追記。

 ハンバーガーや牛丼なら「そこにしかない」と言えるが、コンビニはそーゆーオリジナル商材に頼る路線を削り取るように出来てる。仕入原価が高いからだが、原価の高さだって「余計な利幅を与えてオーナーが勝手に安売り戦術に流れるのを防ぐため」といった理屈が用意されてる。行き着くところ「オーナーと呼ばれる連中の自由な裁量をどこまで奪えるか」を念頭にチャージ率にしても会計方法にしても出来上がってるのであって。

 大体、ナニがチャージが高すぎるのは仕方ないだ。ローソンは最大49%だろうがセブンイレブンCタイプ契約だと76%、つまり同じ売上、同じ利益率、同じロス率としてローソンCタイプの半分の資金で人件費その他を回して運営する。Aタイプ(土地建物を自前で用意)で45%はじまり。コンビニ経営なめんな。