べんごしのひとがきた

 立ち退きで訴えられたので、それなりの着手金とか払って弁護士のひとにきてもらい現場を見にきてもらって説明したり。

「ここの建物の人は○○の地方の人で○○を○○年ほど営業してまして……」等々いろいろ必要ないことも含めて経緯を解説してると、

「ああ、このたてもんか。しってっかあんた」と知らないおじさんが乱入。

 全くもって知らないおじさんなのだけれども「おれか? おれはこのへん長いぜ」と、昔あった火事で救出活動してた消防士は偉いとか(消防士は偉いが警察官はヤクザと同じだぜ、などと私見をまじえつつ)、この地区の歴史を詳しく解説してくれ、なんかいよいよ話が長引きそうなところに、

 上半身裸にビキニ水着装着しギターを抱えた謎のおじさんが登場。

 最低でも50歳以上、もちろん男性……あるいはホルモンバランス的に男性に見える女性か。いちおう、海水浴場は近くにはないです。周囲は繁華街です。

 で、知らないおじさんが謎のおじさんに「よお!」などと声をかけたあたりで、弁護士さんの携帯に着信が入り「どおもありがとうございました」と、知らないおじさんに感謝のことばを告げ、その場をとりあえず離れる。

 ネタ的にはそんだけ。

 事務仕事で引き篭もってるうちに地元がパワーアップしてた、とでもいうべきか。川崎は昔からそれなりのレベルの人は歩いてるけどコンボで来られるとインパクトあるなぁ、とか。特殊な印象を弁護士の人が受けてしまったかもしれない。

 例えば。グラン・トリノで、隣に引っ越してきた人がビキニ姿のおじさんだったりすると、ちょっと、移民大国アメリカというより変態大国アメリカみたいに見えるかもしれない。んで、ビキニとギターの組み合わせの少年とイーストウッドの心温まる交流だと、違うかも、とか。イーストウッド主演映画なんて一桁しか見てないけど、ヨゴレ役を演じるにもイーストウッドだとビキニギターは着用しないよな〜とか、アメリカと川崎ではやっぱり文化が違ってて、いくら巨大ショッピングモールが繁盛しても川崎はキタノ映画ロケ地なんだな〜とか。

 以前ラゾーナ丸善で『天体戦士サンレッド』を「地元川崎が舞台です!」てなPOPで平積みしてたのだけど(アニメ開始より1年前)、溝口と川崎駅じゃ文化圏違うしサンレッド登場人物的にラゾーナ丸善に地元呼ばわりされたくないんじゃないか、とか。そんな。