非常識な人たち

 善意というのは基本的に性質が悪い。まぁ、自分を騙すための暗示だからだが、そこに「タダより高いものはない」という格言を足すと、大体、今のノベルエロゲのゲームエンジン周りになる。

 フリーのツクールソフトで何を作れるかつって、余程の超独創的捻りを咥えてかなければ用途なんて限られる。将来オタ系専門学校の講師になるための身内評価なのをお互いに理解した上で身内で盛り上がってるのだろうし、彼らの祭りは彼らのものなのだろう。それを仮に容認したにしても、彼らは何に努力して何を作ってるつもりになって、どういう自分を自分に見せてるのだろうという疑問は自然とわく。何か「肥大した自我」のようなのを抱えてるのか、そもそも自我なんて持ってないのか。技術屋が大目標に根性論しか装備してないのはまぁ判る。根性を「ユーザー」に求め(なんせクリエイターのための環境を整備してると自称するってのだから)自分らが根性論に関与してないフリするのもそーゆーもんだとは思う。効率化てのはマジックワード(リストラで派遣業なりが首を切られるのと同程度には、何であれダイレクトな意味で人的・経済的・精神的・文化的な影響に関わるのは避けられない)だが、何についての効率を考えているのかは思考停止しとかないとやってけないてのは、まぁ文明病だし。

 そーなー。中小零細企業の社長さんらに代表される、世の中を代表してるわけでもないのに自己責任らしきものを負わされてる人たちというのは基本的にキ○ガイが7割だが。とりあえず理解できないことを言い、「科学的に間違ってる」とか「常識を知らない」とかそーゆーことを全く当り前のように正しさとして振りかざし、「場の空気」なんて全く読まないし、しばしば会社を潰しかねない暴言暴挙を振りかざし、一番マシなタイプが俗物丸出し型、他タイプだとやってないのは殺人強盗麻薬くらい、みたいな。今の総理大臣とか零細の社長の典型っぽいが。そーゆーキ印との会話を続けられる能力を営業力という。俺は出来なかった。

 ただ、社会て彼らがそーゆーふうに振舞うことで成立してて。や。当り前なんだ、だって彼らが目の当たりにしてる場所だと歴史も科学も常識も役に立たなくて、しかも会社員とか「常識的に、理性的に、場の空気を適切に読みながら振舞う人」との分業が、何故か成立しちゃってることになってて。分業。彼らに狂人たることを求める常識人。