今さら俺が言うことでもないが

 とらドラのアニメの、「原作に忠実なアニメ化」としてみた場合の一番ダメなとこって、全体にそこそこ恵まれた環境で、その環境をきっちり生かしてまっとうな仕事をしてることだと思う。

 とりわけ、俺が一話見たときに思った「ああこれは小説とは全く別のを立ち上げようとしてるな」て感触の一番の根拠はキャラデザのあまりにまっとうなリファイン。よく出来てるということは、かなり鋭角的に特徴を捉えて、それ以外の部分を相当量殺ぎ落としてるということなので、キャラクター全体の感触もまるきり別にならざるをえない。当り前だけど。

 で、似てるようでいてまるきりオリジナルというのは好ましいことだと思うのだけども、じゃあ、せっかくそーゆーことをしといて、なんか微妙に原作を追っかけてるという部分で割と損してる。オリジナル展開と原作展開のチャンポンというと聖闘士星矢の鋼鉄聖闘士編とかあると思うのだけど、なんかそういうパンチのきいた無茶が必要なんじゃないだろうか。とりあえず魔法少女に変身して米軍と戦うとか。

そう考えると、アイマスをロボットアニメ化てのは作風からくる当然の結論であり最低限の妥協だったのだな。

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>イラストに、作者も読者もそれを知らなかったとしても、解剖学的整合性がついてまわったり
http://d.hatena.ne.jp/REV/20090212/p1

 解剖学的整合性は、割と、自明ではない。というより、そーゆーのが自明じゃない領域を求め勝負してるイラストは普通にある。そして、それを「作者」や「読者」が自覚してるかしていないかでの区別や判断も、わりと自明ではない。