迷宮の

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 ぐねぐねする。

 いや。何だ。なんか絵面がえらい派手てのがあって。

 1944年、フランコ政権下のスペインで少女が主人公つーと「ミツバチのささやき」で、何がしかのリスペクトではあるんだろうけど、こっちはなんせゲリラ残党狩りの前線で話がだったりするし、CGなクリーチャーは出てくるし、とにかく一見して派手で。

 少女の幻想世界ていうと、テリー・ギリアムの『ローズ・イン・タイドランド』もそうなんだけど、あっちが割と汚い方向で炉悪趣味的(誤変換)でエロス(生)礼賛なのに対して、こっちはかなり綺麗で。綺麗つっても軍とゲリラの銃撃戦で人が死んだりするのはキッチリ描かれるんだけど、そういう「戦争の死」や「痛み」も含めてどこかしら描写が美的でありまして。象徴的な描写はいっぱいあるので、そうした銃撃戦を含めて映画全体が幻想世界的であると言えて、全体としてタイトル通り「牧神の迷宮」であると言えるんだけど。吃音や片足の共産ゲリラは描写的に見ても牧神や妖精たちの片割れとも言えるのだろうし。

 戦争の悲惨さとか、そーゆー言葉は割と関係ない。それだったら大尉をあーゆーふうに描いたりしない。だからまぁ、やっぱファンタジーってことなんだろう。しかし、今気づいたけど、「ブレイド2」の監督なんだよなー。

 あと、WEB上の紹介記事で「フランコ軍」を「フランス軍」て書いてて、さすがにそれはないだろう、と思った。