秒速5センチメートル

Ever17 』を今語るとしたら、間違いなく『秒速5センチメートル』である。東っちが5センチで何を語ってるかなんて全然チェックしてないが、あれだけ入れ込んで語ってたはずの新海アニメとEver17の話が即座に連結しないならそれはもう完全にダメダメである。どっかで繋げて語ってると信じたい。そのぐらいの誠意は期待したい。頼むからさ。

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 さて、以下はいつにもまして頭の中の整理用の話。

・数が同じ、ということに対する過剰な敏感さ、過剰な主張というのが上二つの共通点。

・数が何か痛みをともなう現実そのものである、て話はえーと、アレだ、「ファウスト Vol.5」の元長柾木による上遠野浩平評論でゆってたやつ、清涼院流水のコズミックとかカーニバルの「数」のネタバレ話。

・誕生日や命日や記念日や。そーゆーのを指してループとは言わない。でも5月1日は同じ5月1日。

・デジタル社会っつーと陳腐だよなあ。でも、まさにデジタルて話なんだよなあ。
 
・ONEって、やっぱし「一人だけを見つけ出してください」て意味なのかな。それはロマンティックすぎ?

・レベル差や戦闘結果の計算や、あげくには好感度からも切り離されてしまったノベルゲーム。

・ただ数が与えられる。それが現実である。身体である。血肉である。HP5つったら5は僕の体なわけですよ。それがリアルな生なの。コンピューターのデータが僕の体なんじゃない。数だけが体。ONEやKanonのカレンダーの日付が本当に意味を持つのはここから。

・言霊つったときに、数の言霊はもちろんあるんだけど、そこに書いてある17が全部まさに実体をもって同じ17である、て感じなんだが。だから日付が同じであるということが同じ一日であるということと全く等しく。形而上的であるような概念が全て引き摺り下ろされてベタな実体を持ってるのだから、あらゆるところにある数字も全て一つの実体か実存か何かでなかったらマズイ。

・そーゆー話はサイバーパンクSFあたりでさんざやってるんでしょうけど、なんか良い小説や評論やテツガク談義あったら教えてください。多分、清涼院関連で笠井潔先生が何かゆってるとか、あるんでしょう?

・そっから引用したことにすれば書くのがラク。すげえラク。つーわけで誰かアカデミックなヒト、カモ〜ン。アドレスはdallet-ljあっとinfoseek.jpで。

Prismaticallizationの(公式)略称は P17n