塵骸魔京(ニトロプラス)

 もらいもん。ちなみに譲り受けた分のうち4作まではプレイした。

 戦闘シーンより妹とのデートのほうが楽しいし幸せ。これは展開もジャンルも関係なくそーゆーもので、例えばフルボイスの場合、戦闘での音声などトロくさいし絶叫声にさほどのバリエーションも見出せない。本作ではそのへんわきまえてるけど。デモンベインのドクター・ウェストの喋りは「こーゆー喋りなんだな」と一度理解してしまえば後はワンパターンで脳内再生で済む。喘ぎ声も2ちゃんねるのフェラ音研究組のようなマニアックな領域まで行けばともかく、僕レベルでは「リアルな喘ぎ声」より「意味の染み入るような喘ぎ声」のほうが良いと感じる。

 しかし女性声優のデートの甘ったるい台詞の照れ声というのは、演技など関係なく何度でも聴くに値する。ちなみに今は亡きKIDの最大の発明は、バックログ画面での音声連続再生機能だと思う。オートで松岡由貴の台詞だけずっと聴いていられる。

 してみると、やはりシナリオなど必要ないな。単に恥ずかしい台詞だけ連続で並んでさえいればいい。逆に考えれば、エロゲーシナリオに必要なのは気の利いた展開ではなく、いかに嬉し恥ずかしい台詞を連続で投入できるか、だけなのだ。

 みるは「エロゲー鉄板妹声優」らしいのだが、まあそんな浮世の事情は全て忘れてしまえる程度には至福。あまり声ばかり聴いてると時間がなくなるのだが。