眠りつつ書く・ いろいろネタバレ

まぁ、『舞-HiME』で「戦闘で敗北すると一番好きな人が消える」ルールを最初に見たときもリモコン放り出して「こんな話を面白がって見てる連中は全員呪われてしまえ」と毒づいてたんで、この手の手法に過剰反応するのが癖になってしまってる気も。

なのはと『舞-HiME』は、まあ、違いますね。どちらも登場人物の心の動きを忠実に追っかけることに専念して、設定を説明するのを省いてしまったり、挙句に設定の整合性を放棄してしまったりする、と書くと同じになってしまうけど。それ言い出すとエヴァンゲリオンとか出てきて要するに世界系ですねとかいう話にさせられるだろうし。
…なのは見て「世界系ですね」て言う奴は、いないだろうなぁ。

舞-HiME』のシステムはやっぱCLAMPの大川路線を思い出す。観念とドラマが設定として直結してて、予防もできないし対策もたてらんない。「お約束の展開」の部分を設定に落とし込んでフットワークを軽くしたうえで、あとはエヴァのシンジくんよろしく舞衣をひたすら苛める。

なのはは、後半になると一度裸になってから服のパーツを身体の各部にまとって…のセラムン変身をしなくなるあたりからも、前半で「お約束の魔法少女」をアピールしたところでフォーマット崩しに入りました、てのは規定路線だろうと想定。
で、少年漫画、ていうけど、前に書いた気もするが臥薪嘗胆は復讐・仇討ちなんで、スポーツの枠組みから外れてしまえばつまるところ私的制裁の執行で、横紙破りでコミュニティから逸脱てのは「フォーマット崩し」の路線と方向的に同じ。やっちまったらインフレ一直線。際限なく続くメタフィクションちゃぶ台返し、途中で立ち止まってしまったらそれまでひっくり返してきたモノたちに申し訳が立たぬ、だから行くんだあの城目指して屍を積み重ねるんだ、となってしまうと殺伐としてしまうので適当なところでなし崩しにコミュニティに帰属するのが妥当な判断、そこで最も角が立たず妥当なのが視聴者のアニオタコミュニティである、という話なんじゃないかしら、と。

いまさらタコツボ化とか言ってもしょうがない気はしますが。A's見てないし。
グダグダになってきたところでここまで。