CLANNAD

読者/プレイヤーそれぞれの良識や倫理観、思惑がそのまま反射されて帰ってくるようなタイプの作品。自分にやましいところがないと胸をはって言えてしまう人にはやましくなく、自分のやましさを過剰に意識してしまう類の人にはよりじくじくと、なんつーか富める者はより富むように、貧しいものはより貧しくなるように、実に資本主義に忠実、みたいな代物に感じられる。普通にサラリーマンな人やポジティブシンキングな生き方ができる人には丁度いい暇潰しになるだろうと推測するのだが、僕みたいな人間にとっては自殺を促されてるようにしか思えない。『AIR』を作った連中の次の作品なのだから予想してしかるべきだったのだが、巡回先などで誰もそういう話をしないので油断してた。…要するに、僕以外の人たちは皆、まっとうな人生を歩んでいるのだろう。
ギャグにも笑ったし女の子もみんな普通に可愛かったのだけどね。