ところで

しかし、戦闘美少女を「闘わせる」ことでしか「闘う」ことのできない「ぼく」は、狐面の男を射殺して物語を終わらせることも回避した。

毎度おなじみ『水月』の話をするならば、『水月』はOPの流れる前のプロローグで夢の中の少女を矢で射抜く。少女を射るところから必ずはじまる物語が『水月』であり、また、そのシーンでは『水月』において実質二つしかない効果音のうちのひとつが使用される。たとえ夢の中の少女の姿がおぼろげで判別しがたくとも、あるいはテキストスキップしようとも、重く響く矢の刺さる音だけはけしてキャンセルできない(音を消してプレイすれば別だが)。