TV版AIR(in DVD)

歌ってごまかせー♪
1話の強引なまでのゲーム版準拠のカット割がDreamの往人の視点で、後で繰り広げられるであろうAIR編のそらの視点と対比させたいためにやったのか、と今更に気づきました。
遅えよ。
まあでも、おそらく効果が薄い、もしくは無意味だと思う。かといってTVアニメ版でゲームと同じことやろうとしたらどうすればいいのかは、よくわからん。オーソドックスに行くならエピソード的に寸切りにされた無限の時の流れを映していって、となるんだろうな。劇場版では神奈と観鈴の二つの時代の交錯だったけど、原作並みでいくなら恐竜のいた時代から全時代を交錯させて、それを織り上げていく形になるんだろう。それこそ佳乃や美凪のシナリオを一本道にまとめずそれぞれが別の時の流れとして扱われて。
あーまて。
そうすると、佳乃と「佳乃の前世」を、美凪と「美凪の前世」を、観鈴Dreamと「観鈴Dreamの前世」を対比させつつそれぞれの時の流れとして独立した物語を作り、さらにそれら全てと神奈を対応、往人と柳也とを対応、さらにその総括としての翼人の物語と観鈴AIRを対比させた物語にし、それぞれが重ならないままシーンが交錯して、全てが一致する直前にことごとく空振り的に物語同士がすれ違っていく、てなイメージだろうか。各キャラの前世は「MOON.」「ONE」「Kanon」でいいよな。すると、各物語ごとに「さようならっ」「ボクのこと忘れてください」等々と言わせるわけだ。どこかに辿り着き重なり合う一歩手前で。観鈴が一歩づつ歩くごとに。唱和することなく、しかしたて続けに奏でられる「ゴール」の声。
 
見たくねえ。