オジャ魔女路線で行く

ではどうするか。ここはやはり「オジャ魔女どれみ」を参考にすべきだろう。「オジャ魔女どれみ」は変身をドラマ展開の要素に組み入れなかったが、どれみ達にとって魔女に変身し魔法を使うのは楽しいことであって世界の危機などとはリンクしない。

「どっきりどっきりDON DON!! 不思議なチカラがわいたら どーしよ?(どーする?)
びっくりびっくりBIN BIN!! 何だかとってもすてきね いーでしょ!(いーよね!)

きっと毎日が日曜日 学校の中に遊園地
やな宿題はぜーんぶゴミ箱にすてちゃえ」
(「オジャ魔女カーニバル!!」より)

その結果として彼女達はいつまでも魔法を使い続け、ファンタジー世界から卒業しないオタなお兄ちゃんたちのためにOVAが出続ける。この「卒業しなくたっていーじゃない」は島耕作が永遠にモテモテでカッコいいのと同じことなので別にヲタが未成熟という話にはならないよ念のため。

ということで、プリキュアが戦闘シーンを入れつつオジャ魔女を踏襲する形を考えると、暴力を肯定する形ではっちゃけるパワーパフガールズにする、というのを提案したい。敵は世間のトレンドを追いかけ社会の害悪みたいなのを背負わせて、倒す側の正義を補強する。道路公団関連企業天下り取締役ザケンナー、食肉産地銘柄偽造業者ザケンナー、皇太子妃いびり宮内庁ザケンナーなど、子供にわかりやすく問題の構造を単純化したザケンナーを登場させる。大きいお友達向けにはときどき敵の側から社会批判をほのめかせるが、主人公達はバカなので相手の事情を気にせず敵をバンバンぶったおす。

ザケンナー! 俺がニートなのは企業の雇用方針のせいだザケンナー!」(最後の捨て台詞)
プリキュアマーブルスクリュー!」(必殺技で敵消滅)
「あれ、なにか言ってたのかしら?」「よくわかんなーい」