「ゴッド・ブレス・アメリカ」言うまでもなくネタバレ

震災やら中東革命やら原発災害やらありましたが、あれから時間も経ちまして、ブログやらツイッタやら、どこに行ってもネット世論が騒がしく、誰しもうんざりしてる頃合いだと思います。
私もンなこと言いつつネット世論の一部と化してるわけですが、それでも、鬱屈したものはあります。
とくにオタク論議やアニメ論議というのは参加者の誰もが屈折してるという非常に難儀な代物なおかげで、言いようのないヤレヤレ感をお互いに感じつつ、しかし、この一点は譲れない、とか行方不明の肩肘張りつつ、今日も駄文を書き連ねていくわけですが、そんな譲れないポイントのひとつに、いい歳した中年のオッサンオタのプライドというのがあります。
具体的には「中年オヤジ=ほのぼの恋愛シチュで満足すんだろ」とゆー偏見ですよね。なんかツイッタでときどき言われるんですが、四桁の少女マンガ積み上げてきたこちとらをさして今さら中途半端な恋バナで満足するだろとか、萌えと美少女に捧げてきた年数をそんなもんで語られたくはないわけです。

つうか10代20代の君ら。中年の鬱屈を嘗めすぎ。

そんなふうに世の若人のツイートに対し「誰も俺のことを判っちゃくれねえ」とか思ってる、そこの貴方! あなたですよ。そいつらが自分より10歳若いというだけでとりあえず撃ち殺すに足ると思ってるけど理屈をいろいろこねくりまわして大殺戮を翌日に先延ばししてる貴方のことです!!

そんな貴方に「ゴッド・ブレス・アメリカ」。

http://www.gba-movie.com/

あなたが夢見たシチュエーションの全てがここにあるです。

もちろん女子高生が褒めてくれます。これが実にリアル女子高生なポッチャリ感のある女子高生で、それが「ワオナイス! もっと殺っちゃえ!」と僕の鬱屈を褒めてくれます。そんなポッチャリ女子高生に対し僕は小偉そうに説教します。「偉そうに文学者ぶってよーがナボコフもマイケルジャクソンもクズのペドファイルだね。俺の良識がそんなもんと一緒くたにされるのを許さないぜ」とか! くは! サイコーですね。中年男の鬱屈ってのはこうじゃなきゃいけません。

何が違うのかよく判らない? 違うでしょ全然。プライドのチンケさ度合いが天と地ほど。

そんなチンケな中年男の純情ストーリーは挫折するところを知りません。ポッチャリ女子高生は心憎い度合いで心に身体に中年ドリームを充填し慰撫してくれます。夢は、なんだって叶っちゃいます。ドラえもんもかくやの「あんなこといいな出来たらいいな」が、「どっきりどっきりドンドン!」と、全て実現するのです。

リア充爆発しろ、で済むとお思いですか? は! そんな青臭い。そんなんじゃないんですよ。もっと小賢しくて小狡くてみっともない自己憐憫に基づく中年の感性でもって見極められる真実、それによって導き出される正義ってのがあるんです。

つまり、いいから、どいつもこいつも、とっとと死ね、という。