グエムル

 ここ一年、自分で納税の書類を書くことになってたびたび自分の住んでる国が挙国一致の国家社会主義なことを思い知らされる。20世紀初頭の世界恐慌に対応するための体制として成立したわけだから今回みたいな世界同時不況には強くなきゃいけないはずなのに、半世紀以上かけてメタ国家社会主義みたいな世の中のシステムを作り上げちゃって結果として戻れずにいるのだろーなとか。や、なんか今更なのだが財務省令の償却資産の耐用年数のリスト
ttp://law.e-gov.go.jp/htmldata/S40/S40F03401000015.html
とゆーのを見ると、ああ本当に日本の官僚はありとあらゆる分野に精通した世界一優秀な官僚なのだと思い知らされるのだが、一方で自身の優秀さを無分別に他人に押しつける頭の悪さにおいて世界で最も花畑の住人と呼ぶに相応しい人種(「種付用牛(家畜改良増殖法に基づく種畜証明書の交付を受けた種おす牛に限る。)の耐用年数が四年」とか、そんなとこまで税務の平等性を追求してまわる基地外)であることも、つくづく言を待たないのであるなと。「搾り取れるギリギリまで見極めて全員から平等に(平等なほうがより多く搾り取れるから)税を搾り取る」とゆー目的をコスト度外視で追求し続けた果ての産物として「法」であるはずなのになぜか百科全書的ですらあるこーゆーリストアップを企業や個人事業主に全チェックさせてれば民間の活力なんか生まれっこねえよとしか言いようがないのだが、こうやってやる気を殺ぐことに官の全力が費やされる環境下においてオタクもアニメもエロゲも生まれえたのだなーと思うとまぁ仕方ないかと諦念が支配するようになる。俺らみんなそーゆーリストアップな環境に適応したものを楽しむように身体が出来上がってるのだろうし、さもなくば麻枝准をもてはやす連中が一定数存在するなどありえない。てなことをグエムルが日本で外したとかパトレイバーのパクリと騒ぐ嫌韓がいたとゆー事実をもって日本はとっとと韓国に征服されて空手も剣道も漫画もアニメも家電産業も韓国の伝統文化(で日本のは韓国のパクリ)にしとく理由に足るよな、てなことを考えてるうちなんとなく連想してしまった。グエムルで描かれる韓国社会やら政府やら米軍やら家族像やらの戯画てまるきり日本の風景じゃねーか。