そのとき現場に居合わせたら何をすべきか

 ケーカンに取り押さえられたところを狙って頭を踏み砕くとか。

 落ちてるナイフで両手両足の腱を刻むとか。

 三脚で顔を乱打とか。

 そーゆー方向に流れない善良無垢なヲチャーしかいないんだぜ、この国って。

 つーわけで、もし自分が居合わせたら正義の鉄槌の名の下に執行される暴力行為に耽りたいですね、などと虚勢っぽい話題を延々と電話でやってた。

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 でも実際どうなんだろう。俺はそーゆーことやるだろうか。

 衝動に身を任せることとゆーのは割とある。ヤフオクでサクッと釣りに引っかかってン万を落札とか、酒が入って(入ってなくても?)失言というかアレな発言で周囲ドン引きとか。

 具体的な行動はどうだろ。周囲に言い訳できるだろうと踏んだらやるかな、という漠然とした予感はある。

 こないだ、京浜東北線のホームへの階段を降りてて「線路に人が落ちたから駅員を!」て叫びながら駆け上ってくる女性と目があっちゃってね。一瞬の間で、女性は僕に対し「こいつは駅員を呼んでくれない」と判断して改札へと走っていき。僕はたぶん、その女性の圧力に押される形で、女性が来た方向へ駆け出して一直線で線路に飛び降りてみて。なるほど、こーゆー衝動に実にあっさり乗っかるんだな俺は。

 そーゆーのの延長としてアレへの復讐に駆けてく自分というのは、わりと蓋然性が高そう。裁判になったって公共の正義が後押ししてくれるぜ、というのも計算しつつ。