テンプレ展開の理由

 純情ロマンチカ

 いや。今さらBLが話やキャラをどう転がそうとテンプレを外すことはありえないのだが。外から見て同じ展開・同じ顔・同じ台詞だからジャンルなんだし。

 アニメの展開の速さは「ひぐらし」から引き継いでて面白いと言えなくもないが、速度だけなら昼ドラだって負けてないし。そういや同じくテンプレから一歩もはみ出さなかったないすぼぉとは速度に欠けてたんで、そのへん違いといえば違いだが。

 テンプレといえばシムーン(<a target="_blank" href="http://www.nicovideo.jp/watch/sm2402925">「美しければそれでいいKAITOバージョン</a>でKAITOに惚れて一気見)はテンプレ運用の鬼で。ロマンチカとの違いつーとテンプレをバラして運用してるかしてないかでしかない、と言ってしまえると思うのだが。

 例えばこー、テンプレを足場に作画やら演技やらの細部を堪能する、というのとは違う。そんなもんは多分どーでもいい。テンプレとしては「物語展開」的な意味が失われてるところでもうちっと別の物語が進行してく感じ。

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 一応、ロマンチカのようなオリジナル(JUNE系な)やおい漫画は僕の知る限り20年前から(多分、もっと前から)何もかも全く変わってない。ポルノに進化や変化があるほうが変といえば変なのかもしれないけども、なんせ「純愛」なエロゲが変わらないようでいて10年前から予想つかないような奇妙な特殊進化を遂げてエロ小説やエロ漫画にもどうやら少なからぬ影響を与えてしまってるのに比べると、触手レイプ物やSM調教物の定番化してんのと同程度には進化させようがない完成形の領域といった風情で。

 いやその、美少女挿絵系のエロ小説でダークサイドな描写を回避して能天気・ほのぼの調で4人5人と和姦する展開を文庫本1冊に詰め込んでるのが、読んでて「プロすげーよ」「書いてる人は大変だよな」という感想しか出てこない。