漫画虫閉店

 川崎の(多分唯一の)漫画専門古本店の漫画虫(マンガム)が4月30日で閉店。

 移転前を含めて、およそ20年弱の営業。いわゆる新古書店系の古本屋の割と初期にオープンして、まぁブクオフが赤字つってる昨今の古本漫画市場の低迷を受けての閉店といったところ。去年から市内の古本屋の閉店が相次いでて、そうした一連の流れの締めくくりといった感覚。

 一応、高校〜大学の間ずっと世話になってて少女漫画の新規開拓の大半はここだった。大島に移転してからは行動範囲から大幅に外れたこともあって殆ど行ってなかった。

 間口2間の個人営業で、店主はなんていうか山本弘に似てる。移転の直前はクリーニング屋の窓口をやってたり、ここんとこ何年かは以前は置いてなかったエロビデオやアニメDVDや美少女フィギュアやガチャガチャのシリーズ揃いを置いてたりで、まぁ、順風と言いがたい経営で好きなことを頑張ってやってたんだろうなと憶測する。ちなみに少女漫画に関しては24年組やメジャーどころ以外はあまり読んでないっぽく。

 閉店セールの通知が来て、昭和50年代の少女漫画が売れずにずーっと置いてあったのを覚えてたので、そのへんは誰も見向きもせず捨てられるだろうと200冊ほど引き取ってきた。メジャーなレア古漫画は他の人が引き取るだろうということで遠慮。

 物色してる最中、他の客とのやり取りを聞いてても「今だと復刻版が出てますから、読むだけならそちらを探されたほうが、この判の残りの巻を他の古書店で探されるより良いですよ」とか。なんかこー、泣く。

 そんな。