まだ続く返信

>で。まあ。当時はロリコンてコトバの指し示すものもある種の混沌にまみれていたのだ。
>ロリ顔でむちむちボディで年齢設定がハイティーンでもアニメ的っつーか非劇画的絵柄でのエロなら、それはロリコン。と、いや、真のロリは違う、とか、まあ、しょもない議論が白熱したり。
http://d.hatena.ne.jp/rulia046/20080310/p1

 しょーもない議論を白熱させる「ロリコン」て単語は何なんだろう、どうして「非劇画的絵柄」がロリって言葉とくっつくのだろう、とか。

 劇画って微妙に「絵の話」と違いますよね。看板として掲げるのは絵というよりテーマやストーリーで、そこに付随する感じで「ハードな絵柄」がくっついてくる。ちばてつやと、とみ新蔵と、どっちも「劇画」だろうけど絵は全然違うし、人によっては「現代は全部の漫画が劇画だ」となるし。最近のバガボンドの絵柄がだんだん昔の時代劇劇画みたいな崩し方になってますけど。なんとなく、漫画読み・漫画書きの内部では、社会派・ストーリー路線の「劇画派」に対して、漫画市場が十分に成長・拡大してったところで出てきた「アンチ劇画派」の拠り所の一つにされたんかなーと。

 で、「少女」を扱わないと「文学」「高尚」じゃない、ていうのはサブカル側の事情としてあったとして。今も続く「非モテ」とか「恋愛資本主義に毒されているのだ」とかまぁ、「恋愛」をとにかく上手いこと言い訳をつけて無視してスルーして回避して拒絶して否定して、とにかく見なかったことにして、というののバリエーションですよね。「恋愛」と向き合うとエンタメ文章の形式と折り合わないから、ていうフォーマット上の問題で。

 で。

>別にオタク世界の共通言語、あるいは共通認識じゃないよ。

 小学生のときナウシカを見てない僕に劣等感を植え付けた同級生の信者っぷりは単に彼と僕との関係の話でありアニメージュのキャラクター人気投票は圧力団体による思想統制ではなく、みな純粋にナウシカを愛していた、と。
 中学時代「オネアミスの翼」を映画館で見て「つまんなかった」と子供らしく純朴な意見を述べたらマニアかぶれっぽい同級生に鼻で笑われたのはアニメファンダムの洗脳効果ではない、と。
 高校大学時代ちょっとゲーム・アニメ系の趣味人ぽい世界の人たちが新人に必ず大根アニメを見せたがったのは学生さんらしい若気の至りであって同調圧力ではない、と。