永遠と無限

 ええと、ちょっと気になったので。

 永遠と無限は、所属するところが多分、違います。僕の感覚では、大雑把に、「永遠」は「序列化・階層化されない」で、「無限」は「差異化・個別化されない」です。

 無限は数式使って書けます。場合により、いろんな種類の無限があったりしますが、それらは式なので互いに「個」じゃないわけです。ですが、概念的には序列化は妨げられないので、「より大きい」とか「より小さい」とかいう比較の言い方が出てきたりしますが、それにより差異化はされません。
 で、無限の反対は個であるような状態です。「無限のリヴァイアス」は、だからあれ相当にやらしいタイトルです。

 永遠のほうは数式みたいのは使えませんで、単語で書かれます。こちらは個であることを排除しません。排除するのは式や構造や論理ですね。「ONEで永遠の世界がちゃんと説明されない」のは、永遠だから当り前です。ロジカルに説明できたら永遠じゃありません。にもかかわらず、妹がいて死んじゃって悲しい、みたいな由緒話をしてしまったときに、永遠は終わるのだと思いますが、なんせ永遠ですからそういう因果関係は受け付けません。因果関係ってのは序列化です。

 一応、確認ね。

 そんなんで、永遠というのは、単語レベルではそこらじゅうに転がってるんですが、因果関係を受け付けないので説明できない(という説明も受け付けない……)というふうなので、まあ面倒なのです。

http://d.hatena.ne.jp/K_NATSUBA/20070702#1183449299

 いや。「不健全な永遠の命」という言い方に微妙にこう。文意はわかるし正しい言い方だけど、鍵に近しい話題だったので、つい。永遠の命というのは、まあつまり時間や空間や因果みたいのをポーンと取り払ったときにサラッとそこにあるんですけど、健全てのは、ほら、健全てことだから<説明になってない。
 いやまあ、「死んでも、忘れ去られても、受け継がれていく」ってのはつまり繋がってないのに繋がってるってことで、つまるところ言ってることは全く正しいんだけど。

 やあ、困った。