「ハレ」から「ケ」へ

街中を歩いていて見かけた。

>今度は「川」の物語
http://www.sanyobussan.co.jp/products/pk_seiryu/index.html

……上のフレーズを見て以下の文章を思い出さないエロゲー論壇者はモグリであろう、とかゆってみる。

>……覇権は海とプールと水着から夏祭と川と田圃と浴衣に移り、やがて祭も浴衣も必要なくなる。つまり、「海水浴」や「祭」といった非日常的なハレの部分(もちろん水着も浴衣もハレ着だ)抜きに、日常のみで快楽が成立するようになる。
http://imaki.hp.infoseek.co.jp/r0206.shtml

スロット機も「海」から「川」へと覇権が移行するんですかね。パチスロも「ハレ」から「ケ」へ。

さておき。

そいや書き忘れたな、と思ったのでここに書いておく。
例によって『水月』、ご丁寧に川と海の両方が出てくる。

>川については二つの対立するモチーフを提出することができる。ひとつは「遡る/下る」、もうひとつは「渡る」。
http://imaki.hp.infoseek.co.jp/p0208.shtml#11

という分類に従うなら、『水月』のは渡る川。マヨイガ行く途中で川を渡るシーンが必ず挿入される。(川を渡ってる最中を見下ろす形でのイベントCGも用意されている)
んで、例によって雪さんが非常に判りやすいのだが、川を渡れる彼女は、一方では主人公に懇願されて水着姿になるけれども海水に入るのを極端に怖がる(結局は海に入れないでスイカ割りだけしておしまい)、という。この分類に従うなら、雪さんと那波が川を渡るほうで、花梨と和泉は海で泳ぐほう。双子は川の存在なんて知らないで、波打際でビーチボールで遊んでいる。鈴蘭は川を渡る。

こういう、事務的と言って差し支えない淡白さでこの手の「物語要素」を余計な説明抜きで流れ作業的にサクサク処理していくあたりが好ましいわけですが。