復活おめでとうございます

と、やはり言わせてもらわなければなるまい。心の底から。

森生まさみらぶ・ちょっぷ!』1巻

ロ○妹、しかもキバ付きが登場しててね。
おおぅ? と思ったら、完全に切れた内容になってました。僕の二十代前半の大半を捧げたといっていい森生まさみが復活してたんです。
理屈以前の設定、物語性を無視した展開、時空間を超越した画面構成、どんな評論の言葉も届かない漫画文法などという言葉を嘲笑う漫画表現。着ている服は同じでもコマごとに貼ってあるスクリーントーンが違ってて、それどころか同じページ内のコマの同一人物の頭髪のトーンすら全てバラバラで、「聖はいぱあ警備隊のコスプレをしたいけれどコマごとに制服の柄が違っていてどれが本当の柄なのか判らないので本当の色を教えてください」と読者に質問された、どんな同人作家も追いつかないトーンワーク。

そんで・設定も物語も文法も何もいらないくらい、何もかも全てが詰め込まれてる表情。見入る目・魅入られる瞳。

で、第1話で「ああ、あぁ、ぁぁぁ…」と。
いつもの後書き漫画でさらに「あー、ぁー、ぁぁー」と。
納得。
これ、完全に作者が自分のためだけに描いた漫画だ。
まめ、この子、作者自身のための「癒しキャラ」だ。
うん。「聖はいぱあ警備隊」の後半から「学園ラブコメ」の枠組みに閉じ込められて息苦しかったんだろうな、とは思ってた。正直、好きじゃなかった。批判もした。はいぱあ警備隊までは必ず最低でも2冊は揃えてた単行本も、「おまけの小林君」からは1冊づつしか買ってなかった。

うん。

お帰りなさい。

僕は貴方のことが大好きです。

貴方達全員を、このちっちゃな単行本ごと抱きしめてあげたいです。

そんなんで。