ポジティブシンキング

岡崎武士大川七瀬『恋』
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=30739354
だったと記憶してるんだけども(『カウンタック』だったかな?)、男の子がトンネル効果を使って壁抜けする短編があって。
人間の身体が人間の身体のままで教室と廊下の間の壁を壁抜けするのは、天文学的(という言うのもおこがましい)な確率でしかありえないと(数学・物理学では)言われるけれども、僕はそう考えず、「出来るか、出来ないかのフィフティ・フィフティ」だと考えて、それを行うんだ、みたいな。
それで何をやってるかというと、不可能に思われる壁抜けをネタ話にして、好きとか嫌いとか愛してるとかそーゆー話するんですけどね。
「確率」て言葉の世間一般のイメージのあやふやさを上手いこと衝いた、このコンビならでは(等身とか描写とかデスノート小畑健みたいに<リアル>な絵を書く岡崎と、やおい恋愛至上主義な大川と)の上手いコラボレーション短編だったな、と。