時雨沢恵一『学園キノ』電撃文庫

小説でもゲームでもアニメでも『キノの旅』読んだことありません。
ですが学園です。
買いました。読みました。
木乃らぶりー。
どんな小理屈を垂れようとも、せえらあ服のおにゃのこが「ちこくだー」とか言って走ってたら何を差し置いてもにへらと口元がだらしなく緩むという生理現象を自制することは出来ませんし、電車内でそのにへらを抑えようとして目が車両内をさまよいガムを噛んでいるかのようにおくちのあたりをくねくねと動かしてしまうのは自然の摂理です。そして校門で口うるさい生徒会の面々が待ち構えていたら幸せのあまり電車の中で文庫本を閉じてそのへんのシートにバンバンと叩きつけたい衝動にかられつつもそれを抑えるべく手を硬く握り締め、でかい旅行バッグを膝の上に置いて抱え込むことで急に立ち上がったりしないよう予防策をめぐらしておく。僕にできるのはその程度。
ああ至福。序盤だけで至福。事件とか解決しなくていいから毎日「ちこくだー」と言いつつ登校してください。反復ばんざい。繰り返し万歳。