レス

2005年09月02日19:58 みゃーこ

以下、ネタバレ解説編。無駄に難しいことばっかり考えちゃったのでここに置いときますよコーナー。とりわけソガさんが読んでもしょうがないだろ、みたいなの。そのうち清書するかも。

PC版はですね、貴理、有夏、冬子(有夏と貴理が結ばれる)でタイトルロールが流れるEDが一つづつ。で、終わると冬子裏ルート、これは冬子ルートを冬子視点で見たもの。これが終わるとダム完成後に英輝と有夏が再会し、一方で幼い和典と恵が宝物を埋める話。クリア後に攻略や感想を幾つか読んだ限りでは、PC版は以上の5つで全部です。

で、この構成は、すごく捩れたものに見えました。
エロあり版では、貴理と恭生が結ばれるルートで全てが完結していると感じました。二人の視点のザッピングで話が進行する時点で、そういうものだと大多数の読み手も了解できますし。
にもかかわらず、有夏の存在はとても大事で。それは多分、エロ的に大事なんですよ。結局、恭生と貴理の間を邪魔するのは有夏しかいなくて、冬子さんはそれぞれにとって無くしたもの(ファーストキスの思い出、校庭に埋めた宝物)を彼女の事情のために奪っていくトリックスターでしかなくて。一方で、ストーリーが煮詰まって、もうこの先は絶望的な破綻しかないと思われるところで、なしくずしに恭生が貴理を襲って、それまで物語が抱え込んでにっちもさっちもいかなくなったものが、若さにまかせた性欲の爆発で流れを変えちゃって、そこで恭生が有夏の誘惑を振り切って性欲コントロールを学んだところで二人は再会し、「水月」「さくらむすび」以外に見たことないような前代未聞の超ロングエロシーンに突入して、これまでの展開の溜まりまくったストレスが二人のエロエロエロトークに昇華されてハッピーエンドになる。どんな問題も二人が愛あるセックスすればオールオッケー、全てはラブラブエロシーンのためという、ノベルエロゲー至高の到達点を見出すわけです。