劇場版AIR

ついでに放置してた件、劇場版について「原作に忠実」て言ったのは例えば原作にないシーンや台詞で9割方構成されてる点や、それでいて、原作のわけのわからん要素をそのまま放り込んでるところです。「がお」て言うのもゲームのシナリオでは一応は理由があって説明される。でも、その理由は映画では説明されない。「ゴール」も同じく理由がある。でも、その理由は映画では説明されない。出崎監督はそういうのを拾って、理由がわからなくても盛り込んだんだよね。これが観鈴だ、これがAIRだ、と。ストーリーと関係なく。ゲームやってる人は知ってますが、観鈴の絡む話には平安絵巻に繋がる要素は一切ありません。それを劇場版のような構成にしたんだから、当然ながら観鈴の背負ってる背景も完全に切り替わってるはず、と思ってたのですよ私は。ところが全然違う。映画の観鈴は神奈姫のことを知っていて神奈の伝説に憧れなぞらえて自分の物語を描こうとするけれど、それだけでしかない。
映画版は、映画であるべきところだけを映画にしていて、それ以外には一切手をつけてない、と感じたのですね。そのへんが原作に忠実であると感じた理由です。