スクラン

やべ。見られてる。
塚本八雲枠については、昨日の沢近視点と別枠とみなす。
大雑把に言うと「萌え」文脈、個人の素質・内面に力点を置いた読みとなる。本編のノリといささかそぐわない非日常的な能力を持つ八雲は、ぶっちゃけKanonあたりのギャルゲーのキャラに近い。てゆか自分の能力ゆえにコミュニケーション不全気味、と書くとそのままだ。そして彼女はどのようにしてスクラン世界と接触するかというと、「妹」として参加する。「シスタープリンセス」の妹、「妹ゲーム大全」の妹、である。いや別に妹ってのは「男にとって都合のいい関係」というだけじゃなくてだな。要するに「家族」のひとつのバリエーションである。「相手の心が読める」という過剰なコミュニケーション能力をもって外界と接触するのが八雲にとって負担であることは作中で描写されているが、そこで「家族」という所与の枠組みに守られることでダイレクトな関係性から外され、保護される。
天満がやたらとお姉さん風を吹かし、播磨が「妹さん」と呼ぶことは八雲にとって大切なことなのね。八雲視点において播磨は擬似家族というか関係性を持たない関係というか、いい言葉が思いつかないが兎も角そういう相手である。
 
…ツッコミが入らないうちに逃げてみた。