荒川弘「鋼の錬金術師」

んでマンガ夜話でやってた。今回のラインナップからするとパタリロの話がネタ的に一番面白そうに見えるのだけれど、感想をあさっても積極的な意見を見かけないねえ。録画してて見せてくれる人募集。「鋼の錬金術師」の回のほうは、レギュラー4人組の芸風は固定でわかってるので全体のバランス的にはこんなもんだろうと思う。朴さん美人や。アシスタントのお姉ちゃんいい感じ。一つのコマ内に並列する時間軸が共存している点に「アニメではできない」「マンガ的ですね」ていう流れに「いやむしろ舞台的です」(メインで喋っている役者の脇で本筋に関係ない演技やってる役者がいるのに近い、という喩え方)のツッコミが入ったのがいちばん楽しくて、そのへんのゲストやアシスタントがツッコミ入れる余地がちゃんと残されてる番組構成なのは好ましいです。
 
んーとツッコミ。岡田斗司夫の「デジタル的」発言はわかっててやってんだろうけど言い回しが中途半端で微妙な印象を与えてしまってる。絵で指摘するならエンヴィーの変身やグリードの再生で使われてるコマも見せたほうがいい。んで7巻のロア(角の生えた合成獣の人)の変身シーンと対比させる。
あの岡田のおっちゃんの言いたかった最重要ポイントは「等価交換」ていう考え方が「デジタル的」というところで、だから等価交換の原則で描写される錬金術の描写にのみ「デジタル的」表現が適用されるのだ、と言いかけてたわけ。変化の過程でのロスがない(100%有効活用、つまり可逆的変化である)ってことね。アニメは脚本構成がうざったくて10話ぐらいまでしか見てないので錬金術にどういう結論を与えたのか知らないのだけど、死者の復活だ何だが話の展開の中心だったなら等価交換ていう言い草の手前勝手な都合の良さを突っ込んで、あの世界の「錬金術」の原理部分まで踏み込んでったのだろうと思われる。
 
めんどくさくなってきたのでやめ。続きはいつか気が向いたときに。