『 Dear My Friend 』

NYAON信者につき正田崇担当パートは目に入らない。っていうか小麦シナリオの途中で力尽きた。なんか事情があるらしいけど、根本的にギャルゲーがわかってない、もしくは向いてないんじゃないか。
主人公の両親が頻繁に登場し、かなり積極的に動く。ガキの手に負えること、手に負えないことの基準が明確にあって、つまるところ主人公はヒロインとくっつくことしかできない。月夜の話なんか典型で、主人公のことが好きで立ち絵まで用意されて家庭の事情なんかもそれなりにあってフラグ立ってもおかしくない小日向さんのことを主人公はどうもできない。このシステム上の要請の悪意に満ちた使用法を否定することもできない。

あと、割と無節操に視点が切り替わるのは本来は好みじゃないが信者なので許す。ちなみにヒロイン視点の導入は前述のようなギャルゲー的縛りに対してのかなり際どい反逆で、ぶっちゃけ上で述べたようなNYAON的悪意とはあんまり相容れない。

都香の声は萌えると同時に泣ける。「天使のいない12月」の栗原透子にも似た浮くことを前提として設定されたようなキャスティングと演技。どう聴いても「活発で明るい系」「学園のアイドル的存在」「押しが強く、物事をはっきり主張して、強引に周りを振り回していくタイプ」には聞こえない。ただひたすらに押し隠し封じ塗りこめていくような上滑りする喋り方。