http://d.hatena.ne.jp/paraselene/20060804
やや。ども。
>帰るべき故郷(現実感のある現実ってやつ)を喪失してるのがデフォルト
てのは、オチの落としどころが無い、ぐらいの意味合いですね。オチを探すことすら最初から諦めてる、という意味で

源氏もゲドも指輪も、主人公の先代・先々代に遡り主人公の正統性を描く。

という話の展開は非常によくわかります。
個人的には時代劇ならぬ学校登下校劇で切れ味鋭い「ちこくちこく」「帰りゲーセン寄ってこうぜ/悪いちょっと用事ができて」をやってくれてさえすれば一向に構わないので「学園キノ」で満足してしまえるのですが、そういう枯れた感想はさておいて、「若いヒトだって、これ読んでてもカタルシスなんて得られないだろーなー」と思います。斜に構えたナントカ病な受け取り方にしか落としどころがない、わけではないと思うのですが。(フェティッシュな引き受け方はいくらでも可能だし、前にも書いた「イラストの解説」としてイラストをねぶるのに使うのとか)

エヴァは最終話放映時はとりあえず4人ほどで集まってカラオケで発散し*1、放映終了後1週間で忘れてて次の番組に素直に移行したのでした。
ロボどうでもいいひとなんで最終2話のメタっぽいのもどうでもよかったんですけどね。いつも言ってるけど綾波にあのタイミングでパンをくわえさせるのが気に食わないんでやるなら第1話から食パンくわえさせろよ! と。

*1:約一名が「ざーんーこーくーな♪」「ホント、残酷なオチだよな!」「まーどーべーから♪」「とびおりてえよ全く!」「おーもーいでーをうらぎるなーらー♪」「ちくしょう裏切りやがって!」といい感じにパフォーマンスを披露してくれたので結構楽しかった。

「空の境界」を褒めなきゃいけない理由

  • ノベルのエロゲー/ギャルゲーを小説の文脈の中にナントカして取り込みたい。

  
>「月姫」を小説寄りに読み込みたい。
 
>「月姫」のある程度の抑制はノベルゲーの流れに逆らわず自然体で作られてるところにあり(ノベルゲーの構造が何なのかよくわかってないで作ってるから)、そうした事情を勘案せず「月姫」をノベルとして褒めようという文脈を作り出すと、しぜん「空の境界」もその文脈で読み込まれる。
 
>つまり、ノベルゲーを文芸評論っぽく読み込みたいヒトは、「空の境界」を持ち上げている笠井先生を肯定しなければならない。
 
がんばれ〜。

メタフィクションの利用価値

  • 現実の文脈から切り離された存在として現代日本に現れたメイド。

「使用人だからご主人様に服従>ご奉仕したいからメイドを自称する彼女」

  • 過去を多層的に見なすことで幼馴染の幼馴染たる根拠を揺るがす。

「幼馴染だから主人公に都合がいい>主人公に都合よくしたいから幼馴染になる彼女」

  • ゲームのプログラムでしかないギャルゲーの少女はロボと同じという認識。

「ロボだから都合がいい>フィクションなんだから都合がいいに決まってるんだからロボという設定は相互の契約に含まれる>主人公に都合よくしたいからロボになる彼女」