上原善広『発掘狂騒史 ー「岩宿」から「神の手」までー』新潮社

ときどきネットで「ゴッドハンドは手を切断した」という話題が蒸し返されるので、本人にインタビューしたノンフィクションの電子書籍版から部分スクショ出しとく。

意図としては「手じゃなくて指だよ」というだけなんだけど、これおそらく「ゴッド “ハンド” 」から “手” に話を広げたほうがウケるって判断がどっかで働いたんだろうなと推測される。その「このほうがゴロがよくてインパクトあってウケる」という話の拡げ方が件の石器捏造事件の捏造の過程をなぞってる感じがして気持ち悪い(この本は、相澤忠洋による旧石器発見という成果の延長、拡大、発展を求める空気の先に、この石器捏造事件があったんじゃないかと推測してる)ので、読者として一応は言及しなきゃなと。


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